開催趣意


 2020年、第25 回日本基礎理学療法学会学術大会の仙台開催に向けて準備を進めておりました。しかし、COVID-19の感染拡大によりWeb 開催となり、仙台での現地開催が叶いませんでした。皆様の多大なご尽力により大会を盛会のうちに終えることができましたが、その反面、仙台にお越しいただけなかったことが心残りでした。また、ここ数年はWeb学会に参加することが多く、システムと特徴を活かした多種多様な企画を堪能させていただきました。一方、新たな出会いや久しぶりの再会、リアルな情報交換、会場の雰囲気から受ける強い刺激など、身体知の不足を自覚する期間であったと感じております。

 この度、2023年8月に若手研究者ネットワークシンポジウムという形でリベンジの機会をいただきました。当シンポジウムでは「研究領域間・研究者間の相互理解・コミュニティ形成」をテーマにした企画を準備しております。「基礎理学療法学 夏の学校」時代から引き継がれた「リラックスした雰囲気の中での議論」を体感できる時間を多く設定する予定でおります。また、若い研究者の皆様の中には「全国規模の学会ではWeb発表しか経験がない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、全ての発表予定者の方が自身の研究を発表・紹介する機会を設定いたします。さらに、日本基礎理学療法学会の話題の一つでもある「基礎と臨床の橋渡し」をテーマに、実践されている研究者の方にご経験を踏まえた講演をいただく予定です。

 2022年から少しずつ対面開催・ハイブリッド開催の学術大会が増えてきておりますが、まだまだ欲求不満ではないでしょうか。そろそろ我慢の限界ではないでしょうか。ぜひ仙台にお越しいただき、身体知を伴った研究者同士のリアルなクロストークをご経験いただきたいと考えております。そして、当シンポジウムが皆様の研究活動の一助になることを願っております。

 

 

第7回 若手研究者ネットワーク シンポジウム

 代表 鈴木 博人